一針「New Products Exhibition」開催まで７日です。
今日はファスナーについて。

新作バッグはファスナーで開閉するタイプです。
今回のためにYKKにオーダーしました。

ムシ（ギザギザの噛み合う部分）の幅、テープや金属類の色、長さ・・・
無数の組み合わせから新作のバッグに合わせて選びました。

なかでもスライダーの引き手は直接触れる部分ですので妥協できないところ。
残念ながらYKKのカタログの中には気に入った物が見つけられず、自分で作りました。

東川の家具屋さんでソファーや椅子を作る際に余る革を使い、
スライダーと引き手をつなぐ小さなDカンは東京の問屋さんから仕入れました。

この革はスウェーデンのタンショー社の植物タンニンなめしの物です。
経年変化も楽しめます。カラーは全体のバランスをみてブラウンに。

10mm幅にカットし、程よい長さのループにしました。
しっかりグリップ出来ますのでグローブをしたままでも操作できます。

ファスナーのエンド部分にも同じ革でグリップを付けました。
開閉の際、８割位なら片手でもスムーズにできますが、
ガバッと端まで開けた時はエンドの革を持つと閉めやすいです。

ファスナーとバッグ本体をつなぐパーツも微調整を繰り返しました。
生地は裏地と同じ物を使い、カッチリさせる為に二重にしました。

この部分の形状がバッグのシルエットやファスナーの開閉具合を決めるので
１０回以上縫ってはほどき、縫ってはほどき・・・

これだけ手間取ったのは僕の技術が未熟なせいなんですけどね。
新しいモノを作るのは大変な分、勉強になります。

【 一針 New Products Exhibition 】
会期：2010年12月3(金) 4(土) 5(日)
　　　11:00 → 22:30（last order 22:00）
開場：CAFE BLANC
　　　札幌市中央区南19条西15丁目5-10 白い一軒家
　　　市電「ロープウェイ入り口駅」から徒歩３分　P有
tel：011-511-6501